[ベルリン 9日 ロイター] - 環境保護団体グリーンピース・ドイツの幹部と環境活動家のクララ・マイヤー氏は、気候変動対策が不十分として独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)を提訴した。グリーンピース・ドイツが9日明らかにした。
マイヤー氏らはVWに対し、2030年までに内燃機関車の生産を中止することや、同年までに二酸化炭素(CO2)排出量を18年比で少なくとも65%減らすことなどを要求し、8週間待った上で提訴に踏み切った。
VWは先月28日にこれらの要求を拒否していた。
VWの広報担当者はロイターに対し、「VWは気候保護と輸送セクターの脱炭素を支持しているが、この課題は単独では克服できない」と説明。「適切な対策の設計は議会の仕事になる。特定の企業を相手に民事訴訟を起こしても、大きな責任を伴うこの課題にしっかり向き合うことにはならない」との見解を示した。
環境保護団体、独環境支援協会の幹部も9月下旬に独高級自動車メーカーのBMWとダイムラーに対して同様の訴訟を起こしている。
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