[アテネ 25日 ロイター] - 世界最大の観光名所の1つであるアクロポリスを含め、ギリシャの古代遺跡が気候変動に脅かされていると、科学者らが警鐘を鳴らしている。
科学者らによると、大気汚染や酸性雨で大理石が浸食される一方、旱ばつや豪雨などの極端な気象現象により、古代建築の壁や神殿に構造上の問題が生じている。
パルテノン神殿が建つアクロポリスの丘は、おそらくギリシャで最も手厚く保全されている遺跡といえるが、それでも、遺跡への気候変動の影響が強まっていることを示す兆候がみられるという。
ギリシャ文化省の高官はロイターに、「古代都市の壁はかつてよりも侵食を受けている」と述べた。
アクロポリスに対しては数十年にわたって丘と遺跡の保全・保護作業が行われており、1970年代半ば以降作業は加速している。
しかし国内には依然、むき出しの建築物が数百以上存在しているという。
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