[ロンドン 20日 ロイター] - バイデン米政権で気候変動問題を担当するケリー大統領特使は20日、気候変動問題の解決に向けた窓口は狭まっているとし、11月に英国のグラスゴーで開かれる第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)を重要な転換点にする必要があるとの認識を示した。
ケリー特使は訪問先のロンドンで「世界が共に気候変動問題に対処していく上で、COP26を転換点にする必要がある」とし、「米国は4年間留守にしていたが、謙虚に、かつ野心を持って課題に立ち向かう」と述べた。
また、新型コロナウイルス感染拡大が収束するまで気候変動対策を待つことはできないとも指摘。「気候変動に対応し、最終的にこの危機を終わらせなければ、コロナ禍による苦しみは何倍にも膨れ上がる」とし、「気候変動への対応をコロナ禍後まで待つ余裕はない」と語った。
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