[ロンドン 17日 ロイター] - 気候変動の危機を訴える市民運動「エクスティンクション・リベリオン(絶滅への反逆)」の活動家らが17日、抗議活動の一環としてケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジの芝生を掘り返した。
ケンブリッジで1週間にわたってさまざまな抗議活動を繰り広げている活動家らは、16世紀に建設されたグレート・ウォールの前にある芝生をショベルなどで掘り返し、地球を表す円の中に種の絶滅回避まで残り時間が少ないことを意味する砂時計を入れた図柄の旗を立てた。
トリニティ・カレッジは警備を強化し、抗議が続いている間、観光客をカレッジや図書館、チャペルから締め出したため、活動家らはカレッジの中央部にある中庭には入れなかった。
トリニティ・カレッジの広報担当者は「カレッジは言論の自由や非暴力の抗議活動を尊重する。しかし器物損壊とは一線を画し、抗議デモ参加者に立ち去るよう要請した。カレッジは警察と連携している」とする声明を発表した。
「トリニティの学者らは気候変動問題の理解と解決のための研究に積極的に取り組んでおり、将来に向けて具体的な手段も講じている」とも訴えた。
「エクスティンクション・リベリオン」は各国政府に温暖化ガスの排出を削減し、気候変動危機を回避するよう迫るために非暴力の市民的不服従活動を展開していると主張。トリニティ・カレッジに対しても化石燃料を扱う企業と縁を切るよう要求している。
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