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「気候変動は闇の魔法使いより悪い」、世界で学生が抗議デモ

 3月15日、世界各地で15日、数万人の学生が政府に対し気候変動への対策強化を求め、学校を欠席して抗議デモを行う「未来のための金曜日」運動に参加した。写真はオーストリアのウィーンで撮影(2019年 ロイター/Leonhard Foeger)

[シドニー/ロンドン 15日 ロイター] - 世界各地で15日、数万人の学生が政府に対し気候変動への対策強化を求め、学校を欠席して抗議デモを行う「未来のための金曜日」運動に参加した。

ウェリントンの学生は、人気小説「ハリー・ポッター」に登場する闇の魔法使いの名前を引き合いに「気候変動はヴォルデモートより悪い」と手書きしたプラカードを掲げた。シドニーで掲げられたプラカードには、「海面は上昇している。われわれも立ち上がる」と書かれていた。

欧州でも、パリ、マドリード、ローマ、ブリュッセルなどの都市で学生らが通りや広場に集結。米ワシントンでは、議会前を行進した学生1500人が「いますぐ気候変動対策を」と連呼した。

こうした抗議運動は昨年8月、16歳のスウェーデン人女子学生グレタ・トゥンベリさんが始めた運動が広がったもの。トゥンベリさんはノーベル平和賞候補に推薦されている。

トゥンベリさんは15日、ストックホルムで行われたデモで演説。「私たちはほかならぬこの世界に生まれてしまった。私たちも、私たちの子どもたちも、将来の世代も、一生涯、この危機とともに暮らさなければならない。私たちは、それを受け入れはしない。私たちは、未来が欲しいからストライキを行っている。これからも進み続ける」と述べた。

グテレス国連事務総長は15日夜、ツイッターで「若い人々は世界を変えることができ、実際に変えている」と支持を表明した。

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