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北極海の夏の氷、温暖化進行で2050年までに消失確実=報告書

 国際雪氷圏気候イニシアチブは11月7日公表した報告書で、急速な温暖化により、北極海の夏場の氷が2050年までに消失するのは確実だと警告した。写真は環境保護団体グリーンピースの船「アークティック・サンライズ」から見た、ホッキョクグマの足跡がついた浮氷のかけら。2020年9月14日、北極海で撮影(2022年 ロイター/Natalie Thomas)

[シャルムエルシェイク(エジプト) 7日 ロイター] - 国際雪氷圏気候イニシアチブ(ICCI)は7日公表した報告書で、急速な温暖化の進行が地球の雪氷圏に影響を及ぼしており、北極海の夏場の氷が2050年までに消失するのは確実だと警告した。

報告書によると、今年だけ見ても、3月に異常な温度上昇を記録した南極東部で雨が降り、夏にはアルプス地域の5%の氷が消えたほか、9月のグリーンランドはこの時期として記録的な規模で氷床の融解が発生したという。

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの海氷研究者で、報告書の共著者となったロビー・マレット氏は「世界の気温上昇を摂氏1.5度未満に抑え続けるための信頼に足る道筋がなくなっている以上、夏に氷がなくなるのを避けられると信じられる道筋も存在しない」と指摘した。

マレット氏は、現在開催されている国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)についても、海氷の融解を阻止する上で有効な手は打てないだろうと悲観的な見方を示した。

現在のままでは、世界の気温は2100年までに産業革命前より2.8度上昇すると見込まれている。昨年、国連の気候変動に関する政府間パネルは、世界の気温上昇のピークが1.6度にとどまった場合でさえ、夏場の海氷は消えてなくなると想定した。

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