September 24, 2019 / 4:23 AM / 24 days ago

CLO商品の市場規模、金融危機前夜に匹敵=BIS報告

 9月22日、国際決済銀行(BIS)は半期報告で、ローン市場で基準が急激に緩み、銀行にとってリスクが見えにくくなる証券化商品は2008年の金融危機前夜に匹敵する規模になっている、と警告した。写真はBIS本部。2017年10月24日、スイスのバーゼルで撮影(2019年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[ロンドン 22日 ロイター] - 国際決済銀行(BIS)は22日公表した四半期報告で、ローン市場で基準が急激に緩み、銀行にとってリスクが見えにくくなる証券化商品は2008年の金融危機前夜に匹敵する規模になっている、と警告した。

近年は、投資家が高利回りを得るためにより質の低いローンを活発に購入していることから、ローン担保証券(CLO)の発行が増加している。米国のサブプライム住宅ローンを証券化し、金融危機の引き金になったとされている債務担保証券(CDO)と同様に、CLOも基調的なリスクを覆い隠す複雑な金融商品だ。

CLOはCDOほど込み入った構造ではなく、信用デリバティブの利用も避けているものの、与信基準を緩め、間接的な所有という不透明さを持っているという点で共通項がある。

BISも、CLOの方がCDOよりリスクは小さいとしながらも、高利回りを求める投資家の買い殺到が基準の緩和につながり、将来のより大きな損失をもたらしかねないとの見方を示した。

現在の世界全体のCLO市場規模は推定約7500億ドルとなっている一方、金融危機前の07年のCDO市場は6400億ドルだった。

また全レバレッジドローンのうち、投資家の保護に役立つ財務維持条項がないローンは12年時点で2割にすぎなかったが、昨年は8割に増加。低格付けのレバレッジドローンが全体に占める比率は足元で18%と、2倍近くに高まった。

レバレッジドローン市場は約1兆4000億ドルに膨らみ、この中でおよそ2000億ドルがユーロ建て、残りはドル建て。ユーロ建てローンの6割前後とドル建てローンの5割強は、CLOとして証券化されている。

CLOの最大の投資家となっているのは、日米の銀行だ。

銀行のCLO投資は最も返済順位が高いシニアトランシェに集中しているとはいえ、ヘッジファンドや保険会社などの保有パターンは把握が難しい。BISは、このためデフォルト(債務不履行)が増大した場合、銀行も間接的なリスクにさらされる恐れがあるとしている。

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