[ニューヨーク/ロンドン/シドニー 18日 ロイター] - 米CMEグループCME.Oが17日に開始したビットコイン先物取引は、今のところ低調な滑り出しだ。18日午後までの段階で、期近の1月限の総出来高は751枚、名目額で約7000万ドルだった。
1週間前に取引が始まったCBOEグローバル・マーケッツのビットコイン先物も、初日の10日は1月限が4000枚が売買されたが、18日は2712枚(5000万ドル強)にとどまっている。
香港を拠点とするビットコイン先物専門の取引所ビットMEXの1日当たり名目出来高が40億ドルに達しているのとは対照的だ。
こうした状況は、CMEとCBOEの取引基準が多くの仮想通貨トレーダーにとって魅力に欠けるという事情によってもたらされている面がある。取引所が開いている時間しか売買できず、最初に差し入れる証拠金の比率も35─45%と高い上に、証拠金はビットコインではなく、ドルでの支払いが義務付けられているためだ。
アルタナ・デジタル・カレンシー・ファンドの創設者アリステア・ミルネ氏は「トレーダーの立場では、これらの先物取引所は(決済が)2営業日後になることや、週末とバンクホリデーに取引所が閉まっていることが問題になる」と指摘した。
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