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中国人民銀、景気減速で1年8カ月ぶり利下げ 来年追加緩和の見方も

[上海 20日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行の貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)の1年物を大方の市場予想通り5ベーシスポイント(bp)引き下げた。引き下げは2020年4月以来1年8カ月ぶり。景気減速に対応した。

中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行の貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)の1年物を大方の市場予想通り5ベーシスポイント(bp)引き下げた。写真は、中国人民銀本店の前景。2020年4月4日に北京で撮影。(2021年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

1年物LPRは3.85%から3.80%に引き下げられた。5年物LPRは4.65%に据え置かれた。

ロイターが先週実施した調査では、トレーダー・エコノミスト40人中29人がLPRの引き下げを予想していた。

一部のアナリストは今回の1年物LPR引き下げについて、今年2回目の銀行預金準備率(RRR)引き下げを受けて、銀行の資金調達コストが低下したことによるものと考えている。

今回の利下げは、利上げを予定している他の世界の主要中央銀行との金融政策の乖離も浮き彫りにした。

一部アナリストは、中国が景気減速を食い止めるためにさらなる金融緩和を行う可能性があると予想する。

キャピタル・エコノミクスのアジア担当チーフエコノミスト、マーク・ウィリアムズ氏はノートで「2022年中に1年物LPRがさらに45bp引き下げられると予想している」と指摘。「同様に重要なのは地方政府の借り入れを含め、信用に関する量的規制がどうなるかだ。初期の兆候では、これらの規制は緩和されそうだが、大幅ではないだろう。本日の発表を含め、全体的な印象としては、政策は緩和されているが劇的ではないということだ」とした。

中国の新規および既存融資の大半は1年物LPRに基づいており、5年物LPRは住宅ローンの金利設定に影響する。

<来年、追加緩和か>

ANZの中国担当シニアストラテジスト、Xing Zhaopeng氏は「景気への逆風が強まる中、当局が利下げに前向きになっているとのわれわれの見方を裏付ける結果となった」と指摘。

ただ「不動産部門を通じた景気刺激を行わないよう」5年物の金利は据え置いたとの見方を示した。

同氏は、不動産部門の信用リスクが高まっており、来年初めに追加のRRR引き下げがあると予測した。

方正証券のチーフエコノミスト、Yan Se氏は、昨年、新型コロナウイルスが猛威を振るった際、人民銀行は他国に比べて小幅な金利引き下げしか実施しておらず、追加の緩和余地があると指摘。来年第1・四半期に中期貸出制度(MLF)金利が10ベーシスポイント(bp)引き下げられ、その後LPRも引き下げられるとの見方を示した。

一方、スタンダード・チャータードのシニアエコノミスト、Li Wei氏は、来年は広範なRRR引き下げや政策金利の引き下げはないと予想。

「7日物リバースレポ金利と1年物MLF金利が来年据え置かれるとの予想を維持する。主要国中銀が金融を引き締めると予想されていることに加え、中国の消費者物価が上昇傾向を辿るとみられるためだ。生産者物価からの波及や豚肉価格の上昇が背景だ」と述べた。

*内容を追加して再送します。

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