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訂正:コラム:アップル時価総額1兆ドルへ、バフェット予想に説得力
2017年2月28日 / 05:23 / 8ヶ月後

訂正:コラム:アップル時価総額1兆ドルへ、バフェット予想に説得力

[ニューヨーク 27日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は、アップル(AAPL.O)の時価総額が1兆ドルに達すると予想した。これは手が届きそうな目標だ。アップルの成長は鈍っているが、株価はなお過小評価されている。

 2月27日、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏(写真)は、アップルの時価総額が1兆ドルに達すると予想したが、これは手が届きそうな目標だ。ネブラスカ州で2015年5月撮影(2017年 ロイター/Rick Wilking)

アップルの時価総額は現在7170億ドル程度で、2017年9月に終わる会計年度の予想利益に基づく株価収益率(PER)は約15倍。これに対し、S&P総合500種株価指数の構成企業は、同PERの平均が約19倍だ。その上、アップルは2500億ドル近くものキャッシュおよびキャッシュ相当証券を保有している。あまりにも規模が大きいため、大半は標準的な会計ではキャッシュや純債務のカテゴリーから除外される長期証券に投資されている。

桁外れの手元資金とその取扱いの異例さを踏まえると、アップルの場合は手元資金と事業価値を別々に評価してみる価値がある。同社の基本事業にS&P500社と同じPERを当てはめると評価額は8500億ドルとなる。手元資金を足し戻し、約900億ドルの負債を差し引くと、アップルの潜在的な時価総額は1兆ドルを超える。

投資家は、世界のスマートフォン市場が飽和状態に達したのではないかと懸念している。アナリストによると、本年度のアップルの売上高は6%増と、かなり控えめな伸びにとどまる見通しだ。しかしバフェット氏が27日にCNBCテレビで述べた通り、アップル製品には「粘着性」がある。つまりアップルのほとんどの顧客はスマホの買い替え時に「iPhone(アイフォーン)」から離れない。アプリやオンラインのデータストレージ、決済、音楽といったサービスは着実に伸びている。新製品の開発に多額を投じているため、再びヒット商品を生み出せる可能性も残っている。

市場では、アップルが大型買収に過剰な資金を投じることへの懸念もある。しかしその証拠は見られない。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は節約家で、アップルが過去40年間に行った最大の買収は2014年、ビーツ・エレクトロニクスを30億ドルで買収した事例だ。そのくらいの金額ならアップルは毎四半期に配当として支払っており、平均してその3倍の額を自社株買いにも投じている。

投資家はとにかく、1兆ドルなどという大きな数字は受け入れられないのかもしれない。しかしそうだとすれば、サウジアラビアの国営石油会社アラムコが計画している2兆ドル規模の上場はどうなるのだろうか。投資家が少し態度を変えるだけで、アップル株は米国初の1兆ドル企業になるだろう。

●背景となるニュース

*ウォーレン・バフェット氏は27日、CNBCテレビで、自身が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRKa.N)が今年に入り、アップル株7000万株超(訂正)を購入したことを明らかにした。これで保有株は1億3300万株、約170億ドル相当となった。「アップルは利用者がとても離れがたい製品を持っているという点で、私の心に訴える」とバフェット氏は語った。

*アップルとバークシャーのどちらが米国初の時価総額1兆ドル企業になるか、との問いに対してバフェット氏は、自分ならアップルに賭けると答えた。24日時点でアップルの時価総額は7170億ドル。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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*2月27日付記事で、第7段落のアップル株の購入数を「約1億2000万株」から「7000万株超」に訂正します。

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