February 9, 2018 / 8:53 AM / 9 days ago

コラム:英中銀の利上げ、総裁よりもメイ首相が鍵握る

Swaha Pattanaik

[ロンドン 8日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 英中央銀行、イングランド銀行(BOE)のカーニー総裁は8日、英国の金利は従来方針より早く引き上げられ、利上げ幅も予想を上回るかもしれないと述べた。英国の欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)が滞りなく進めばその通りになるかもしれないが、メイ首相が今後数カ月間で離脱に伴う交渉に失敗すれば、総裁も考え直す必要に迫られそうだ。

BOEは、今後3年間の経済成長見通しについて若干、楽観的な見通しを示した。インフレ率は目標水準の2%を上回り、賃金上昇率も上向く見通しとしており、いずれもカーニー総裁が政策金利を現状の0.5%から引き上げる時期の見通しを修正する理由としては最適だ。だが、予測はいずれもブレグジットが予定通りに進むとの仮定に基づいており、これはあくまでも仮定でしかない。

ブレグジットを巡る懸念は既に産業界の心理を悪化させている。企業幹部を対象にしたBOEの調査によると、昨年6月までの1年間の名目投資額は、ブレグジット関連の不透明感がなかったとした場合に比べて3─4%少なかった。離脱の1年前である今年3月までに、メイ首相が移行措置についてEUと合意できなければ、状況はさらに悪化するだろう。その場合、産業界は離脱に伴う大混乱に遭遇することを覚悟する必要がある。

カーニー総裁は経済の先行きを予想するだけではなく、金融政策を検討し、それに伴う結果を変える影響力も持つ。でも今回の場合、総裁の考えよりも、メイ首相の対応が金利の行方を左右しそうだ。

●背景となるニュース

*BOEは8日の金融政策委員会で、政策金利を0.5%のまま据え置いた。同時に、今後の金融政策について「(11月の予想よりも)幾分早く、程度も大きく引き締める必要がある」と述べた。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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