Reuters logo
コラム:ミレニアル世代、大人の条件は「経済的自立」
2016年10月16日 / 00:47 / 1年前

コラム:ミレニアル世代、大人の条件は「経済的自立」

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 「ミレニアル世代」が大人になったと感じるのは、もはや家を持ったり家を購入したりすることではなく、むしろ仕事に就いて、父親や母親にお金をねだらなくなることかもしれない。

 10月10日、「ミレニアル世代」が大人になったと感じるのは、もはや家を持ったり家を購入したりすることではなく、むしろ仕事に就いて、父親や母親にお金をねだらなくなることかもしれない。写真はニューヨーク市マンハッタンにあるニューヨーク市立大学シティカレッジの卒業式で6月撮影(2016年 ロイター/Mike Segar)

6日に発表された「バンク・オブ・アメリカ・ベター・マネー・ハビッツ」の報告書によると、大人であることの定義を聞かれ、18―26歳の約40%が「経済的自立」を最も重要なことに挙げた。

一人暮らしを挙げたのはわずか14%だった。

また、結婚して家庭を持つことと、教育を受けることは、それぞれ7%にとどまった。

「若者たちが大人になることに問題を抱えているというほどのことではない。彼らは単にそれを再定義しただけだ」とバンク・オブ・アメリカで企業向けマーケティング部門役員を務めるミシェル・バーロウ氏は話す。

しかし、自立するという目標の達成は、かつてないほど難しくなっている。前述の報告書によると、大学に行った人のうち、教育でお金に関する良い習慣を学べたと回答したのは、わずか41%だったという。

米国では金融教育の優先順位は高くない。米民間団体の経済教育協議会(CEE)が行った全米調査によると、わずか17州しか高校でのパーソナル・ファイナンス講座の受講を義務付けていなかった。また、パーソナル・ファイナンスに関する話題を教えるだけの能力があると思っている教師も20%を下回った。

また、CEE調査では、72%の親たちが家計の事情を子どもたちと話すことに何らかの抵抗を感じていることを示した。

米金融サービス会社ReisUPの創業者であるタラ・ファルコーン氏は最近、母校エール大学で女子学生を集め、ファイナンシャルリテラシー(投資についての基礎的な知識・教養)に関するイベントを開催した。多くの生徒は、大学が職業生活についてはしっかり準備させてくれるが、卒業後の経済的生活については、ほとんど何もしてくれないとの不満を示した、とファルコーン氏は話す。

「女子学生たちは、(資金面の信用度を示す)クレジットスコアの定義や算出法、大都市生活での資金繰り、夏休み中に稼いだ資金の投資方法について、より知りたがっていた」とファルコーン氏は語る。

ステファニー・グエンさん(26)にとっても他人事ではない。グエンさんは、学士号とロースクールの学位取得のため30万ドル(約3100万円)近くの学生ローンを抱え、ジョージタウン大学ロースクールを卒業する予定だ。彼女は、基本的な資金管理について学べる制度がないことに不満を持っていると話す。

「ローンが多すぎる。なるべく見ないようにしている」とグエンさんは話す。

自分自身で情報を入手する方法として以下のようなものがある。

●ファイナンシャル・プランナーと話す

米国CFP資格認定委員会や全米パーソナル・フィナンシャル・アドバイザーズ協会(NAPFA)を通じて情報を得ることができる。

NAPFA最高責任者のジェフリー・ブラウン氏は、財政状況の複雑さ度合いによって異なるものの、顧問料制フィナンシャル・プランナーの料金は一般的に1時間当たり150ドルから350ドルだと話す。

そのアドバイザーが、委託手数料ではなく、あなたの利益を最優先して働く、受託者かどうかを確認してみよう。

ブラウン氏はまた、アドバイザーの懲戒処分に関する経歴を調べるように忠告している。

多くの職場が従業員への福利厚生の一環として、ファイナンシャル・プランナーを紹介している。

では、アドバイザーはあなたに何と言うのか。

ロサンゼルスのトリロジー・ファイナンシャルでファイナンシャル・プランナーを務めるディビッド・レイ氏は顧客に対し、いざというときのために、3カ月から6カ月の必要経費を賄えるだけの資金を貯めておくことが何よりも重要だと忠告する。レー氏はまた、少なくとも収入の10%を貯蓄し、退職金口座を開設するよう勧めている。

●クラウドソース

ネット上のサイトに接続し、教育資源を活用することも、お金について学べる素晴らしい方法だ。

米マスミューチュアル生命保険傘下のソサエティー・オブ・グロウンアップスやノースウェスタン・ミューチュアル傘下のラーンベストといった金融アドバイザーは、ファイナンシャルリテラシーに関する情報リソースを提供している。

また、ネットは良い財政基盤を提供してくれる。バンク・オブ・アメリカのベター・マネー・ハビッツは、カーンアカデミーと提携し、給料小切手についての理解や、より良い資金管理方法に関する教育コンテンツを提供している。

インベストペディアは、投資や、インフレーションやバリュー投資といった経済用語への理解を深める個人指導の授業を提供している。

*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにロイターのコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below