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コラム:韓国大統領の罷免で始まる本格的な戦い
2017年3月10日 / 06:53 / 8ヶ月前

コラム:韓国大統領の罷免で始まる本格的な戦い

[香港 10日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 韓国憲法裁は10日、朴槿恵大統領の罷免を決定した。大統領は失職し、60日以内に大統領選が行われる。

 3月10日、韓国憲法裁は10日、朴槿恵大統領の罷免を決定した。写真は罷免決定を喜ぶ国民。ソウルで撮影(2017年 ロイター/Kim Hong-Ji)

これで同国は、本格的な戦いに突入できる体制が整った。国内政治の麻痺(まひ)に終止符が打たれ、経済改革や対外政策の落とし所を探ることが可能になる。

大統領の罷免は、韓国憲政史上初めて。判事8人全員が罷免を支持した。

大統領選では、野党候補が勝利する公算が大きいが、誰が勝利しようと、蜜月はすぐに終わるはずだ。

国内では、経済成長率が3%を割り込んでいる。政府と企業の馴れ合いに対する批判は強く、広範な企業改革を求める声が強まっている。造船などの肥大化した産業や、非効率な労働市場にも、再編が必要だ。

対外的な問題は、さらに多い。在韓米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)配備を巡って、中国との関係が悪化しており、韓国企業が中国で報復措置を受けたり、中国人の韓国への旅行が制限される問題が起きている。北朝鮮の突飛な行動もリスクだ。

市場では、米政府が韓国を為替操作国と認定するのではないかとの懸念も浮上している。韓国の経常収支は大幅な黒字だ。トランプ政権が、雇用流出をめぐって批判の矛先を新興国に向ける可能性もある。

こうした問題に対処するには、朴大統領の罷免が必要だった。次期大統領は、朴大統領の支持者も取り込まなければならないが、大統領の罷免で、とりあえず戦闘態勢は整ったといえる。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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