[東京 10日 ロイター] パナソニック6752.Tは10日、三洋電機6764.Tの株式公開買い付け(TOB)に50.19%の応募があり、TOBは成立したと発表した。総額4037億円。TOB価格が市場価格より低い131円だったため、応募は当初から見込まれていた金融3社にとどまったもよう。
一部は優先株での応募だったが、パナソニックは月内にもすべて普通株に転換し、三洋電機を子会社化する方針。
TOBは11月5日から12月9日まで実施していた。決済日は16日。今回のTOBには、三洋電機の大株主である大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ、三井住友銀行、米ゴールドマン・サックスグループGS.Nが過半数を応募する契約となっていた。
三洋電機も同日、筆頭株主がパナソニックになったと発表した。金融3社によるTOBの応募の一部が議決権のない優先株だったため、現時点でパナソニックの議決権比率は38.53%となっている。ただパナソニックは三洋電機を子会社化するため、16日の決済後にもすべてを普通株に転換して過半数の議決権を確保する予定。
(ロイター日本語ニュース 村井 令二)
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