[27日 ロイター] イーストマン・ケミカルEMN.Nは、特殊化学品メーカーのソルーシアSOA.Nを、現金と株式交換により約33億8000万ドルで買収すると発表した。アジア・太平洋地域での事業拡大を目指す。
ソルーシアの株主は、ソルーシア株1株につきイーストマン株0.12株と現金22ドルを受けとる。
1株当たりの買収額は27.65ドルで、26日のソルーシアのニューヨーク証券取引所終値である19.51ドルに42%のプレミアムを上乗せした水準。
手続きは今年半ばに完了する見通し。
イーストマンによると、債務を含む買収額は約47億ドル。同社は、買収により2013年末までに年間約1億ドルを節減できるとしている。
買収資金は、手元資金と借入によって賄う。
イーストマン・ケミカルは、イーストマン・コダックEK.Nが化学事業部門をスピンオフし、1994年に誕生。今月破産法適用を申請したコダックとは対照的に、安定した成長を遂げてきた。
今回の案件では、シティとバークレイズ・キャピタルがイーストマンのアドバイザーを、ドイツ銀行証券とモエリスがソルーシアのアドバイザーを務める。