[バーゼル 29日 ロイター] - スイスの製薬大手ノバルティスは、2014年通年の売上高の伸び率が1桁台前半から半ばになるという従来の予想を据え置いた。高血圧症治療薬ディオバンがジェネリック医薬品(後発医薬品)との競争に巻き込まれるのは第2・四半期からと見込んでいる。
ディオバンの米国での特許は2012年末に切れたが、ランバクシー・ラバトリーズ のジェネリック医薬品の承認が遅れたため、業績への影響がこれまでは限定的となっている。
通年のコア利益の伸び率については、売上高の伸びを上回るとの予想を示した。
ジェネリック医薬品との競争によって売上高は最大で30億ドル押し下げられると見込んでいる。2013年は22億ドルの押し下げ要因となった。
この日発表した2013年第4・四半期決算は、純売上高が2%増加し150億8000万ドルとなった。ロイターがまとめたアナリスト予想平均は150億9000万ドルだった。
1株当たりコア利益は3%減の1.20ドルとなり、アナリスト予想平均の1.28ドルを下回った。
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