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〔情報BOX〕ギリシャ、デフォルト後の運命は

[ブリュッセル 17日 ロイター] - ギリシャ政府は6月30日、国際通貨基金(IMF)から受けた16億ユーロの融資を返済する必要があるが、国際債権団から新たな融資を獲得できない場合、デフォルト(債務不履行)になる可能性が高い。そうなればユーロ圏離脱も現実味が増す。以下、IMFへの返済ができなければ、どのような展開が予想されるのか、シミュレーションしてみた。

<1.即座にデフォルト認定、資本規制>

関係筋によると、IMFは返済に猶予期間を与えていないため、期限までに返済できなければ、即座にデフォルトと見なされるという。

デフォルトと認定されれば、ギリシャやユーロ圏全体の金融市場が動揺、ギリシャの銀行から預金流出が加速する。資本流出に歯止めをかけるため、ギリシャは資本規制の導入を余儀なくされるかもしれない。

<2.ECBが緊急流動性支援を制限・凍結>

次の問題は、欧州中央銀行(ECB)がデフォルト後もどの程度の期間、ギリシャの銀行に対する緊急流動性支援(ELA)を承認し続けるのかという点だ。ELAの一部はギリシャ国債が担保になっている。

ECBは毎週会合を開き、ELA枠について協議している。枠はこれまで段階的に引き上げられ、現在は約841億ユーロになっている。

ギリシャがデフォルトになればELAを凍結、もしくは枠を縮小する可能性がある。もしくは、ギリシャの銀行が差し入れる担保に適用する「ヘアカット(担保価値の削減率)」を引き上げるかもしれない。

<3.ECB保有のギリシャ国債がデフォルト>

7─8月はECBが保有する68億ユーロのギリシャ国債が満期を迎える。ギリシャがIMFへの返済を見送った後も、ECBがギリシャ銀への限定支援を続けていたとしても、ECB保有のギリシャ国債がデフォルトになれば、資金供給停止への政治圧力が高まるのは必至だ。

<4.EU予算執行差し止め>

そうなれば、ユーロ圏の債権国の一部からは、EU予算からのギリシャへの支払いを差し止めるよう求める声が強まる可能性がある。ギリシャには国際援助機関からの人道支援が必要になるかもしれない。

<5.公務員給与や年金の支給遅延、IOUで支払い>

ギリシャがデフォルト後もどのくらいの期間、公務員給与や年金、業者への支払いを続けられるのかは不明。ギリシャ財政はプライマリーバランス(基礎的財政収支)がおおむね均衡しており、政府は公的機関に対し、余裕資金があれば中銀に引き渡すよう指示している。

多くの業者は、ギリシャ政府からはここ数カ月、支払いがなされていないとしている。政府はその一部、もしくはすべてをIOU(借用証書)で支払うことになるかもしれない。事実上の二重通貨制だ。

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