September 17, 2015 / 8:03 AM / 4 years ago

アングル:中国の再生可能エネルギー推進、銅の新たな需要創出

[メルボルン 17日 ロイター] - 中国では経済の減速に伴って住宅や重工業といった在来業種で金属需要が鈍化している。しかし銅については、政府が大気汚染対策として太陽光発電や風力発電を推進していることが、新たな需要を生み出す救いの神になりつつある。銅が太陽光パネルのケーブルや風力タービンの部品に使われているからだ。

 9月17日、中国では経済減速に伴い金属需要が鈍化する中、銅については、政府が大気汚染対策として太陽光発電や風力発電を推進していることが、新たな需要を生み出す救いの神になりつつある。浙江省で昨年12月撮影(2015年 ロイター)

中国の再生可能エネルギー市場に関する政府や業界の成長見通しに基づいてロイターが試算したところでは、このセクターが2020年までに世界の銅需要を約200万トン(約2%)押し上げる。

需給の緩みから銅価格が6年ぶりの安値近辺で低迷を続ける中で、過去数カ月間で減産を表明してきたグレンコア(GLEN.L)やフリーポート・マクモラン(FCX.N)などにしてみれば、数少ない朗報といえる。

国際銅協会(ICA)のアジア持続可能エネルギーチームを率いるMayur Karmarkar氏は「中国の太陽光発電や風力発電の現行開発は、世界で最も規模が大きい。政策の後押しがあるので、政府が策定した計画はおおむね達成されるか、前年を上回っている」と説明した。

さらに同氏は、中国の再生可能エネルギー市場の拡大規模の見通しに触れて「その数字は驚くほどだ」と話した。

中国政府が国民の不満を受けて表明した公害への本腰を入れた対応は、10月の共産党中央委員会第5回全体会議(5中全会)で討議される5カ年計画に新たな目標が盛り込まれる形で、刺激剤になりそうだ。

世界的な銅生産企業のあるシンガポール駐在筋は「(中国の再生可能エネルギー)は新規の銅需要をもたらす力を秘めているが、今のところ市場に見過ごされていると思う。特に政府が掲げる関連目標を真剣に受け取るならそう言える」と述べた。

<増える銅使用量>

伝導性が高く送電ロスが少ない銅は、伝統的な発電施設よりも再生可能エネルギーの設備でより多く使われる傾向がある。

中国の再生可能エネルギー業界団体によると、国内の太陽光発電能力は今年の35ギガワット(GW)から2020年には200GWに急増する見込みだ。金属コンサルタントCRUは、発電設備1GW当たりで6000トンの銅が使用されるとみている。

また風力発電業界の予想では2020年までに発電能力が250GWに達し、ロイターがまとめた業界平均の推計によると、1GW当たりの銅使用量はおよそ3850トンに上る。

これに向こう5年の電気自動車セクターの銅使用が20万トン前後増加することを含めると、2020年までの新たな銅需要は200万トン強になる計算だ。

ICAのKarmarkar氏は、再生可能エネルギーのコストが低下を続けていることが、中国やそれ以外の地域でも導入の動きを加速させる要因になると指摘する。

リオ・ティント(RIO.AX)(RIO.L)の銅・石炭事業部の最高経営責任者(CEO)は先週、発電施設への幅広い需要があることで銅は今後2─3年以内に供給不足になる可能性があるとの見方を示した。

(Melanie Burton記者) 

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