August 30, 2018 / 5:10 AM / 24 days ago

アングル:銅価格の反発は限定的か、米中貿易摩擦が重し

[ロンドン 29日 ロイター] - 銅価格は最近の安値から持ち直しているが、米中貿易摩擦の激化で世界最大の銅消費国である中国の需要が損なわれる可能性があるため、上昇余地は限定的と見られている。

 8月29日、銅価格は最近の安値から持ち直しているが、米中貿易摩擦の激化で世界最大の銅消費国である中国の需要が損なわれる可能性があるため、上昇余地は限定的と見られている。写真はチリの港で2016年、アジアに輸出される銅の積荷(2018年 ロイター/Eliseo Fernandez)

ロンドン金属取引所(LME)の銅指標価格CMCU3は現在1トン当たり6100ドルと、15日につけた1年2カ月ぶり安値の5773ドルから上昇している。

6月には7348ドルと、4年半ぶりの高値をつけていたが、トランプ米大統領が中国を筆頭とする貿易相手国への圧力を強めると、売りが加速した。世界の銅需要は今年2400万トン程度と推計されており、中国はその半分近くを占める。

CRUのアナリスト、チャーリー・デュラント氏は「向こう半年間に銅価格が6200─6300ドルを大きく超える余地はなさそうだ。年初に見られた供給面の脅威の多くが消えたからだ」と述べた。年初はチリなど主要生産国の労使契約再交渉やストライキが供給のリスクだったが、その後いくつかの契約が合意に至った。

CRUは世界の銅需給について、今年は11万7000トンの供給過多で、2019年はこれが19万8000トンに拡大すると予想している。

銅価格の最大のリスクは中国の需要だ。ウッド・マッケンジーの上席調査マネジャー、エレニ・ジョアニデス氏は「340億ドル相当の米関税第1波では、中国の銅消費への影響は限られるだろう。対象品目に銅関連のものが多くないからだ」とした上で、「対象が2000億ドルに広がると、中国の銅需要の1%程度に影響する」と予想した。

中国国内の需要は既に減速しているが、利下げや与信環境の緩和、インフラ・プロジェクトなどが下支え材料となりそうだ。

中国政府が米国産の銅スクラップに25%の関税を課すことを決定したことなどから、上海の銅在庫は積み崩されている。上海先物取引所が調査している銅在庫は現在約15万トンで、4月初めの半分以下に減った。

上海市場の銅価格CU-STX-SGHSCFc1は1トン当たり7200ドル前後に上昇し、LMEに対して大幅なプレミアムがついている。

コア・コンサルタンツのマネジングディレクター、ララ・スミス氏は「価格と需要は中国の製造業統計の数値と連動しそうだ」とし、2020年には銅需要が2580万トンに増えるとの見通しを示した。

スミス氏は、電気自動車(EV)向け需要に加え、中国を始め世界的なインフラ更新により、ある程度の需要拡大が見込めるとしている。

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