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アングル:日銀版コアコアCPI、1月伸び悩む 民間と見方分かれる
February 26, 2016 / 8:03 AM / in 2 years

アングル:日銀版コアコアCPI、1月伸び悩む 民間と見方分かれる

[東京 26日 ロイター] - 日銀が物価の基調を判断する上で重視している生鮮・エネルギーを除く消費者物価指数(日銀版コアコアCPI)が、昨年12月の前年比プラス1.3%から今年1月に同1.1%へと伸び悩んでいる。

 2月26日、日銀が物価の基調を判断する上で重視している生鮮・エネルギーを除く消費者物価指数(日銀版コアコアCPI)が、昨年12月の前年比プラス1.3%から今年1月に同1.1%へと伸び悩んでいる。写真は都内の日銀本店前で2014年1月撮影(2016年 ロイター/Yuya Shino)

2月はプラス幅が再拡大すると日銀は見ているが、物価の専門家の間では先行きはプラス幅縮小が続くとの予想も少なくない。物価2%必達を掲げる日銀の今後の対応が注目される。

日銀は展望リポートで、コアCPI(除く生鮮)の見通しを示し、物価動向の「目安」としてきた。だが、原油安が多くの市場関係者の予想を超えて下落。その影響がコアCPIにも波及したことで、原油動向の影響を除いたベースでの物価の動きに注目。昨年夏からは、日銀版コアコアCPIを物価の基調を判断する材料として公表してきた。

円安進展を要因とした加工食品の値上げが昨年は目立ち、日銀版コアコアCPIは、昨年春から夏にかけて順調にプラス幅を拡大してきた。

市場関係者や一部政府関係者の間では「日銀版コアコアがプラス1.5%を超えれば出口準備に入るのではないか」との観測も一時は浮上した。

しかし、昨年9月以降はプラス幅の拡大が一服。プラス1%強での推移が続いている。今年1月は、外国パック旅行や宿泊料などのプラス幅縮小、暖冬による衣類価格の下落が響いた。

また、牛丼やからあげ・焼き魚などの調理食品が、前年の値上げの反動でプラス幅が縮小したのも指数を押し下げた。

もっとも先行指数である2月の東京都区部コアCPIは、外国パック旅行や宿泊料、衣料品のプラス幅が再拡大。日銀内では物価の基調的な動きに変化はない、との見方が主流のようだ。

また、4月以降の賃上げが、サービス価格にどう波及するかを確認したいとの分析も聞かれる。現時点で日銀は17年度前半にコアCPIが2%に達するとの見通しを示している。

一方、物価動向を丹念にフォローしている専門家の見方は厳しい。東京大学大学院・経済学研究科の渡辺努教授は23日の講演で、スーパーの販売データの分析から、1)値上げして販売を拡大した店舗数の減少、2)値下げして販売も減少した店舗数が拡大──がトレンドとして続いており、日銀版コアコア指数のプラス幅がいずれ1%を下回るのは「明らかだ」と指摘した。

SMBC日興証券・シニアエコノミストの渡辺浩志氏は、今後の動向について「商品市況の下落や円安効果はく落による輸入デフレの影響が顕在化する」と予想。プラス幅が今年11月には0.1─0.2%まで縮小すると見る。

2017年度には原油価格下落の前年比の影響がはく落し「(17年4月の消費増税の影響を除き)コアCPIは1%程度、日銀版コアコアは0.3─0.4%で推移する」と予測している。

竹本能文 編集:田巻一彦

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