[東京 6日 ロイター] - 根本匠厚労相は6日(訂正)午後の参院予算委員会で、2018年の実質賃金はマイナスか、との質問に対し、名目賃金を「消費者物価指数(CPI)で機械的に割ればあの数字になる」と述べ、マイナスであったことを事実上認めた。立憲民主党の石橋通宏議員への答弁。
野党などは、同一事業所の調査による名目賃金上昇率(参考値)から物価の影響を考慮した実質賃金について、2018年1─11月の平均はマイナス0.5%程度だったと試算。アベノミクスの効果が賃金に及んでいないと主張している。
一方、安倍晋三首相含め政権側は、雇用者数が拡大しているため、総雇用者所得は名目・実質ともにプラスと主張している。
*6日配信の以下の記事で、デートラインと本文中の日付を5日から6日に訂正します。
竹本能文