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クレディ・スイスが増資検討、10億ドル超規模か=関係者

 5月30日、スイス金融大手クレディ・スイスは、一連の損失計上によって痛んだ資本バッファーを修復するための増資を検討している。2019年10月、チューリヒで撮影(2022年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[チューリヒ 30日 ロイター] - スイス金融大手クレディ・スイスは、一連の損失計上によって痛んだ資本バッファーを修復するための増資を検討している。事情に詳しい2人の関係者がロイターに明かした。

関係者の1人は、増資規模が10億スイスフラン(10億4000万ドル)を超える公算が大きいと発言。今のところ主要な既存株主に株式を売り出す案が有力だが、全ての株主からの資金調達も排除されていないと説明した。別の1人は資産運用部門などの事業売却を通じた資金調達の可能性もあると指摘した。

いずれにしてもまだ具体的な計画は決まっておらず、実行時期は年後半と想定されているという。

増資が成功すれば、昨年の数十億ドルに上る赤字や幾つかの訴訟に伴う高額の費用発生で揺らいだ事業基盤を立て直す力になるとみられている。

クレディ・スイスは声明で「現時点で追加の資本調達は考えていない」と述べ、普通株式と内部留保で構成するCET1のリスク資産に対する比率は13.8%、CET1のレバレッジ比率は4.3%といずれも堅調だと強調。資産運用部門については、昨年11月に提示したグループ戦略にとって不可欠な要素だと付け加えた。

ただ株価は過去1年で20%余りも下落。フィッチとS&Pは今月、クレディ・スイスの格付けを引き下げた。

関係者の1人によると、スイス金融市場監督機構(FINMA)はクレディ・スイスの今年の年次評価を昨年と同じく最低に区分しており、主な懸念はグループ全体の資本基盤にあるという。

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