[チューリヒ 19日 ロイター] - スイス金融大手クレディ・スイス第9位の株主である米投資運用会社アーティザン・パートナーズはロイターのインタビューで、トマス・ゴットシュタイン最高経営責任者(CEO)の後任探しを始める必要があると表明した。
米アルケゴスとの取引による巨額損失や英金融会社グリーンシルのサプライチェーン・ファイナンス・ファンド(SCFF)の破綻など、不祥事が相次ぐクレディ・スイスの大株主がトップ交代を公に呼びかけたのはこれが初めて。アーティザンの幹部、デービッド・サムラ氏は、ゴットシュタイン氏の下でこれまで起きたことを踏まえれば「そのような人物が役職にとどまる正当な理由はない」と断じた。
ブルームバーグは13日にゴットシュタイン氏の後任候補に関する初期協議について報じたが、同社はアクセル・レーマン会長がゴットシュタイン氏を支持していると強調。
同社は19日もこの点を確認した。
アーティザンはクレディ・スイス株の1.5%を保有(リフィニティブ調べ)。同社立て直しに向け適切な新CEOを見つけるのはレーマン氏の最大の課題だとし、時間がかかる可能性があり、トップクラスの有能な後任が見つかってからCEOを交代すべきだと論じた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」