[チューリヒ 24日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイスは24日、保有するオルタナティブ投資会社ヨーク・キャピタル・マネジメント株式について第4・四半期に4億5000万ドル程度の減損処理をする見通しを示した。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は23日、ヨーク・キャピタルが欧州ヘッジファンド事業を閉鎖し、米ヘッジファンド事業を自己資金運用を主体とする事業に転換する計画を社員や投資家に通知したと報じた。
クレディ・スイスは24日「減損の規模は年末の作業の一環で評価されるが、現時点で約4億5000万ドルと予想する」とした。減損処理で第4・四半期は普通株等Tier1比率(CET1)が7ベーシスポイント(bp)程度下がるとみている。
ただ2020年と21年の配当や資本分配に関するガイダンスは変更しない見通しを示した。
クレディ・スイスは2010年にヨーク・キャピタル株を4億2500万ドルで取得した。同社はヨーク・キャピタルのアジア太平洋事業の持ち分は維持し、来年に新たなヘッジファンドとして分離独立させることを想定している。
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