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米ステート・ストリート、クレディ・スイス買収を計画=報道

6月8日、米ステート・ストリートがスイス金融大手クレディ・スイスの買収を計画しているとスイスのニュースサイト、インサイド・パラデプラッツが報じたことを受け、クレディ・スイスの株価が上昇した。写真は5月2日、スイスのベルンにあるクレディ・スイスの支店で撮影(2022年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[ミラノ 8日 ロイター] - 米ステート・ストリートがスイス金融大手クレディ・スイスの買収を計画しているとスイスのニュースサイト、インサイド・パラデプラッツが報じたことを受け、8日の取引でクレディ・スイスの株価が上昇した。

インサイド・パラデプラッツによると、ステート・ストリートの買収提案価格は1株当たり9スイスフラン。7日の終値を30%以上上回る水準で、この価格に基づくクレディ・スイスの時価総額は230億スイスフラン(236億ドル)。

この件に関してクレディ・スイスはコメントを控えている。

スイス株式市場でのクレディ・スイス株の終値は3.8%高となった。この日の安値からは14%超上昇した。

一方、ステート・ストリート株は5%超下落。同社は「先の報道に反応するつもりはない。以前から話しているように、われわれはブラウン・ブラザーズ・ハリマンのインベスターズ・サービス事業の買収に集中している」との声明を発表した。

アナリストの間では買収報道に懐疑的な見方も出ている。

ジェフリーズのアナリストは、ステート・ストリートがブラウン・ブラザーズ・ハリマンの事業買収を進めていることと、クレディ・スイスが抱える法的問題や事業面での課題を挙げ、「多くの理由からこの組み合わせは極めてあり得ないと考える」と指摘した。

また別の大手米証券会社も、資本コストや人員削減、訴訟リスクとともに、ステート・ストリートにとっての相乗効果が不明確だとして、ステート・ストリートがクレディ・スイス買収に関心を持つことの合理性を疑問視している。

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