[2日 ロイター] - オーストラリアのカジノ運営クラウン・リゾーツは米ブラックストーンが提示した62億ドルの買収案について、同社株主にとり「魅力的な価値」でないとの考えを示した。
ただ、クラウンはブラックストーンがデューデリジェンス(買収監査)を行えるよう非公開情報へのアクセスを提供するという。
ブラックストーンが11月にクラウンに提示した1株当たり12.50豪ドルでの買収提案は、同社に対する3度目の提案となる。
クラウンは事業を展開する全ての州で不正疑惑巡る調査に直面しており、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)の影響も受けている。
クラウンは、買収案についてブラックストーンやアドバイザーと協議したとし、株主や規制当局の意見も検討したと説明した。
ブラックストーンはコメントの要請に応じていない。
クラウンの株価は、ブラックストーンが1株当たり12.50豪ドルに買収額を引き上げた11月19日以降10%超上昇しているが、12.50豪ドルにはまだ達していない。
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