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バイナンス、CEO運営会社に「米提携先」から4億ドル移管

 暗号資産(仮想通貨)交換業大手バイナンスが別会社とするバイナンス・ドット・USの銀行口座にひそかにアクセスし、バイナンスのチャンポン・ジャオ最高経営責任者(CEO)が運営する会社に多額の資金を移していたことが銀行の記録や会社のメッセージで分かった。 写真は仏パリで開催されたカンファレンスに出席するジャオ氏で2022年6月撮影(2023年 ロイター/Benoit Tessier)

[16日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)交換業大手バイナンスが別会社とするバイナンス・ドット・USの銀行口座にひそかにアクセスし、バイナンスのチャンポン・ジャオ最高経営責任者(CEO)が運営する会社に多額の資金を移していたことが銀行の記録や会社のメッセージで分かった。

ロイターが確認した2021年1─3月の記録によると、3カ月間で4億ドルを超える資金がシルバーゲート銀行におけるバイナンス・ドット・USの口座からトレーディング会社メリット・ピークに移された。会社のメッセージによると、送金は20年終盤に始まった。

ロイターは送金の理由や、顧客資金が含まれていたかは特定できなかった。

バイナンス・ドット・USの広報担当者は送金に関するロイターの質問には答えず、ロイターの報道は「古い情報」に基づいていると指摘。「メリット・ピークは取引しておらず、バイナンス・ドット・USのプラットフォームでサービスも提供していない」としたほか、バイナンス・ドット・USの口座には同社従業員のみがアクセスできると述べた。

会社のメッセージによると、バイナンス・ドット・US幹部は知らない間に送金が行われていたことに懸念を示していた。

こうした送金は、米国で営業免許を持たないバイナンスが、バイナンス・ドット・USは完全に別会社で「米提携先」と主張しながらその財務を管理していた可能性を示唆している。

米司法省と証券取引委員会(SEC)はバイナンスが米国で事業を行う隠れみのとしてバイナンス・ドット・USを利用している疑いなどを調べる一環で両社に相互関係について情報を求めている。

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