[ロンドン 17日 ロイター] - 国際決済銀行(BIS)は17日、仮想通貨について、拡張性がないと指摘した上、利用者が増えれば増えるほど、信頼性と効率性が失われる公算が大きいとする報告書を公表した。
BISは、大規模なネットワークで使われるいかなる通貨も、価値安定への信頼性と効率的に拡張できる能力が求められると指摘。だが、仮想通貨が依存する分散型ネットワークは脆弱なため、信頼性が即座に失われ得ると警告した。
さらにBISは、仮想通貨の規模が拡大するほど、ネットワークは渋滞する傾向にあると付け加えた。
BISの調査部門のヒュン・ソン・シン氏は、国家の通貨は利用者がいるから価値があるが、仮想通貨を保有する多数の人々は投機目的で保有していると指摘。紙幣であれ、仮想通貨であれ、利用者がいなければ、価値はなくなってしまうと主張した。
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