[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスGS.Nなどが出資する仮想通貨を手掛ける新興企業のサークルは15日、中国の仮想通貨マイニング(採掘)大手ビットメイン・テクノロジーズを中心とした投資ラウンドで、1億1000万ドル(121億円)の資金を調達したと明らかにした。
サークルはまた、米ドルの価格と連動する新たな仮想通貨「サークルUSDコイン(USDC)」を設計する計画を明らかにした。この夏から開発に取り掛かるという。
ビットコインなどの仮想通貨は、極端なボラティリティが理由で決済手段の一角になかなか定着しない状態が続いている。ただ、根底にあるブロックチェーン(分散型台帳)技術には多くの事業が魅了されており、取引をより早く、安価にするのに役立つとして期待を寄せている。
サークルは安定した従来通貨の価格と連動する仮想通貨であれば、ブロックチェーンベースのシステムの採用を促進できると考えている。
ジェレミー・アレール最高経営責任者(CEO)はメディアイベントで「ボラティリティがこれほど高いと、ビットコインのような仮想通貨を利用するのは難しい。これ(サークルUSDC)であれば利用の可能性が高まる」と説明した。
サークルUSDCはサークルが発行し、同社の全額出資子会社の「センター」が運営するネットワーク上で取引される。
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