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米選挙とコロナで市場のボラティリティー上昇、3月の混乱再燃も

[ロンドン 28日 ロイター] - 28日の株式市場と外国為替市場でボラティリティーが高まり、ドル調達コストも上昇した。米大統領選や新型コロナウイルスの感染再拡大を巡る懸念から、今年3月のような市場の混乱が再び起きるリスクが浮上している。

外国為替市場で28日、インプライド・ボラティリティー(予想変動率)が上昇。ユーロ/ドルとドル/円取引は、米大統領選挙日を含む1週間物の予想変動率が4月上旬以来、7カ月近くぶりの高水準を付けた。キエフで6月撮影(2020年 ロイター/VALENTYN OGIRENKO)

3月の混乱局面では、新型コロナの拡大とロックダウン(都市封鎖)導入が打撃となり、米主要株価指数.DJI.SPX.IXICが3週間で時価総額の3分の1を失ったほか、ドル調達コストが数年ぶりの水準に上昇した。

米大統領選まで1週間を切った28日、ドイツとフランスはコロナ感染再拡大への対応として新たなロックダウンを発表した。

コメルツ銀行のFX商品リサーチ責任者ウルリッヒ・ロイヒトマン氏は、コロナの感染拡大加速と予測しがたい選挙結果というダブルパンチによってボラティリティーが大幅に高まる可能性があるとみている。

同氏は「米選挙が非常に混沌とした結果になった場合、ボラティリティーは春に見られたレベルかそれに近い水準になるかもしれない」と語った。

こうした懸念は外為市場、特にインプライド・ボラティリティー(予想変動率)に最も顕著に反映されている。

ユーロ/ドルEURSWO=FNとドル/円JPYSWO=FN取引は28日、1週間物の予想変動率が前日から2倍近くに急上昇し、約7カ月ぶりの高水準を付けた。11月3日の米大統領選投票日とその翌日が1週間物の期間内に入ったためだ。

トランプ政権による関税引き上げやハイテク分野での敵対的な政策に直面してきた中国にとっても、大統領選の結果は特に大きな意味を持つ。民主党のバイデン候補が勝利すれば、通商政策の予測可能性が高まる見通しだ。

1週間物のオフショア人民元CNHSWO=のインプライド・ボラティリティーはこの日、10.950と2016年1月7日以来の高水準を付け、16年の前回大統領選の水準を超えた。

ある中国系銀行のトレーダーは「先行き不透明感は非常に強い」と述べた。

バイデン氏が勝利すればドルにはネガティブとの見方が大勢だが、米国外のトレーダーがドルを調達するドルスワップ市場は、一部の投資家がヘッジに動きつつあることを示唆している。

3カ月物ユーロ/ドルスワップEURCBS3M=ICAPは直近で18.5ベーシスポイント(bp)と約1カ月ぶり高水準にあり、投資家がドル調達により高いコストを払う用意があることを示している。

主要中央銀行が潤沢な流動性供給を行っていることを踏まえると、今週の市場の動きはドル不足が迫っていることを示唆するものではない。

ただ、欧州でここ1週間に新型コロナによる死者が40%増加し、各国経済が新たな圧力にさらされる中、市場は警戒感を強めており、投資家の不安心理の度合いを示すとされるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ・インデックス(VIX指数).VIXは6月の高水準に迫っている。

レイモンド・ジェームスのストラテジスト、クリス・ベイリー氏は、米経済対策を巡る協議の難航や、米大統領選の予想外の結果または結果を巡る係争、経済再封鎖がもたらす成長や景気回復へのリスクに言及し、「投資家は売る理由を見つけ出している」と語った。

*内容を追加しました。

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