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ダイキンが円安で空調生産の国内回帰加速、中国から10万台を滋賀に
2014年7月16日 / 11:03 / 3年前

ダイキンが円安で空調生産の国内回帰加速、中国から10万台を滋賀に

[草津市(滋賀県) 16日 ロイター] - ダイキン工業(6367.T)は16日、中国で手掛けてきた日本市場向け業務用小型空調機器の生産の一部を、滋賀製作所(滋賀県草津市)に移管したことを明らかにした。

生産規模は年間10万台程度。円高是正や中国での労務費の上昇を背景などに、国内生産でも十分採算が合うと判断した。

滋賀県草津市内で、冨田次郎取締役専務執行役員らが報道陣に対し述べた。

中国にある同社グループの製造拠点から国内に生産を移管したのは、業務用空調機器「スカイエア」の日本市場モデル。もともと国内で生産していた品目だった。同社は業務用空調機器を国内では堺製作所(大阪府堺市)で生産しているが、今回の品目は滋賀製作所で手掛ける住宅用空調機器にサイズや構造が近いため、堺ではなく滋賀製作所に移す。

同社は昨年末、提携先の中国・格力電器(000651.SZ)に委託していた日本市場向け住宅用エアコンについて、国内の低価格帯モデルの4分の1に相当する年間25万台分の生産を滋賀製作所に移管した。円安によるコスト上昇が主因。今回の生産移管はこれに次ぐもので、国内回帰を加速させることで、為替変動リスクの低減や供給面でのリードタイムの短縮につなげる。ダイキンの14年度における住宅用エアコンの生産台数計画は、世界全体で585万台(前年度生産台数は520万台)。うち国内市場向けは、消費税増税後の需要減を見込み、前年度比10万台減の160万台を計画する。

国内向けの生産計画の内訳は、滋賀製作所が90万台(前年度95万台)、格力電器への委託分が45万台(同75万台)。さらに今年度から、現地市場向けに製品を供給してきた中国・蘇州工場で、日本市場向け製品25万台を生産する予定。今回、滋賀製作所で生産する業務用小型空調機器の台数は、これらに含まれない。ダイキンは業務用空調機器の生産計画を開示していない。

同社は4─6月期の住宅用エアコン業界における国内での店頭販売動向について、前年同期に比べ3割減となったと分析。ただ、ダイキンの国内向けの生産台数は、3月末までの駆け込み需要で流通在庫が減少したことなどを背景に、前年同期比で1割減にとどまったという。

同社によると今期は、エルニーニョ現象の発生が秋以降になるとみられ冷夏の懸念が後退しつつあるほか、足元の国内販売も想定内の範囲で推移。国内の住宅用エアコン需要は、従来の予想と同じ770万台程度になると推測している。

長田善行 編集:田中志保

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