February 8, 2019 / 8:34 PM / in 3 months

米FRB、利上げに「忍耐強く」ある必要 金融タイト化=SF連銀総裁

[サンフランシスコ 8日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は8日、金融情勢が昨年9月以降タイト化していることで、連邦準備理事会(FRB)による追加利上げの必要性は数カ月前と比べて低下しているとの考えを示した。

ベイエリア・カウンシル・エコノミック・インスティチュートで行った講演後に記者団に対し、「経済を持続可能な成長ペースに戻すためにFRBが政策を通して行う必要があると見ていたことが、金融情勢がタイト化していることで、一部自ずから行われている」と述べた。

こうしたタイト化は成長懸念に起因しているのか、それともFRBの利上げの遅行効果なのかは、現時点では明確には分からないとしながらも、世界的な成長減速や通商問題を巡る先行き不透明性に加え、米国のインフレ率が辛うじてFRBの2%近辺までしか上昇していないことなどを踏まえると、利上げの回数はより少なくて済むとの考えを示した。

デイリー氏はニューヨーク(NY)連銀総裁に就任したダドリー氏の後任として昨年10月にサンフランシスコ地区連銀総裁に就任。この日の発言のように政策と経済について踏み込んだものは、就任直後の昨年11月以来のものとなる。

昨年11月の時点でデイリー総裁は、経済の過熱を防ぐためにFRBはあと2─3回の利上げを実施する必要がある可能性があるとの考えを示していた。

FRBは昨年12月、同年としては4回目となる利上げを決定。デイリー総裁もこれに賛成票を投じていた。

ただFRBは今年1月の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定すると同時に、一段の利上げに「忍耐強く」ある姿勢を表明し方針を大きく転換。[nL3N1ZU5R0]デイリー総裁も見解を大きく変え、「現時点ではあと何回(の利上げが)必要になるのかは分からない」とし、このため「忍耐強く」あることが必要になっているとの考えを示した。

その上で、世界的な成長減速や政治的な先行き来不透明性などを挙げ、「現在の経済情勢を昨年と比べると、米経済成長を押し下げる可能性のある要因が台頭しているのが見えている」と指摘。金融情勢のタイト化が経済にどのような波及的な影響を及ぼすのか、また、FRBがこれまでに実施した利上げにより情勢が一段とタイト化するのか、注視していると述べた。

デイリー総裁はこの他、FRB当局者の間で現在、債券買い入れ策を純粋に非常事態に対応するための措置とするべきか、それともより通常の措置に変えていくべきか議論されていることを明らかにした。

「金融危機を受け、経済を支援しようとしていた時期にFRBはこうした量的緩和策を利用した」とし、「こうした措置は常にツールキットの中に用意しておくべきなのか、それともゼロ金利政策下で他に利用できる手段がない時のみに利用するべきなのか、こうしたことが重要な議案となっている」と述べた。ただ現時点では何も決定されていないとした。

*情報を追加しました。

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