[ダボス(スイス) 23日 ロイター] - イタリアのコンテ首相は23日、国内の銀行システムは安定しており十分な資本があるとの認識を示した。また経営難に陥っているカリジェ銀については必要に応じて国が介入し救済する用意があるとした。
首相は世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)での演説で、国内銀行は過去3年間で不良債権を圧縮しているほか、海外の銀行と異なりデリバティブへのエクスポージャーも低いと指摘した。
その上で、カリジェ銀の状況を注視しており「必要であれば国には介入手段がある」と強調。ただし国が介入するよりも資本増強や経営統合など市場による解決が望ましいとした。
カリジェ銀は22日、20億ユーロの債券発行に向け政府保証を獲得したと発表。12カ月物と18カ月物の政府保証債2銘柄につき発行手続きに入ったことを明らかにした。
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