[ロンドン 17日 ロイター] - 資産運用大手フィデリティ・インターナショナルと大手会計事務所EYの首脳は17日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で、米中摩擦による経済の分断に強い懸念を表明した。
フィデリティのアン・リチャーズ最高経営責任者(CEO)はパネル討議で米中経済のデカップリングへの懸念度合いを問われ、10段階中6と答えた。
EYのグローバル会長兼CEOのカーマイン・ディ・シビオ氏は自身の懸念度合いは9と回答した。
リチャーズ氏は「完全なデカップリングが世界経済にとって破滅的であるという認識は裏返せば、米中双方に、協力が可能な分野を見つけたいという真の願望があることを意味している」と述べた。
ディ・シビオ氏は「われわれには中国からの投資も中国への投資も必要だ。しかし、政治が邪魔をしており、その状況が改善していないことを懸念している」と語った。
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