[ダボス(スイス) 23日 ロイター] - イタリアのトリア経済・財務相は23日、欧州中央銀行(ECB)の次期総裁としてドイツ連邦銀行(中央銀行)のワイトマン総裁が指名される可能性について、過去のスタンスに影響されるべきではないとして、反対の姿勢を示さなかった。
イタリア与党「同盟」幹部のクラウディオ・ボルギ氏は昨年7月、ワイトマン総裁がECB次期総裁となることに反対する考えを示し、ワイトマン氏の総裁就任は欧州の分裂につながりかねないと警告していた。[nL4N1UG00V]
トリア氏は、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の合間にワイトマン氏の立候補に関して尋ねられ、「世界は変化しており、関係者の考えも変わるため、過去のスタンスを重視することに意味はない」と言及。一方で、ECB総裁の後任について話し合うのは時期尚早との見方も示した。