[シンガポール 10日 ロイター] - シンガポールの銀行大手DBSグループ・ホールディングスが発表した2020年第4・四半期決算は、純利益が前年同期比33%減少した。市場予想とおおむね一致した。新型コロナウイルス危機への対応で、不良債権引当金を積み増したことが背景。
ただ、同行は2021年については楽観的な見通しを示した。
ピユシュ・グプタ最高経営責任者(CEO)は、直近の経済指標は21年に景気が大きく回復することを裏付けていると指摘。同行の事業見通しに関するプレゼンテーションで、1月の業績は好調で、幸先の良さを示していると語った。
第4・四半期の純利益は10億シンガポールドル。リフィニティブがまとめたアナリスト4人の予想平均は10億2000万シンガポールドル(7億6960万米ドル)だった。
銀行の収益性を示す純金利マージン(NIM)は1.49%で、前年同期の1.86%、前期の1.53%から低下した。
不良債権引当金は5億7700万シンガポールドル。前年同期の1億2200万シンガポールドルから大幅に増加した。ただ、前期比では小幅な増加にとどまった。
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