May 17, 2019 / 1:40 AM / 6 days ago

アングル:「債務バブル」は金融安定脅かすか、市場で懸念

[ストックホルム 16日 ロイター] - 現在の金融市場はデットファイナンス(借り入れによる資金調達)に大きく依存して「債務バブル」が生じており、大きなショックが訪れれば金融システム全体が混乱しかねない──。

 5月16日、現在の金融市場はデットファイナンス(借り入れによる資金調達)に大きく依存して「債務バブル」が生じており、大きなショックが訪れれば金融システム全体が混乱しかねない。2017年撮影(2019年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

16日にストックホルムで開幕した国際資本市場協会(ICAM)の年次総会で、債券市場関係者からこうした懸念の声が相次いだ。

AXAインベストメント・マネジャーズのハンス・ストーター氏は「当然ながらバブルは積み上がっている」とし、「以前よりずっと多くの債務が世界に存在している。その大半は、これほどまでの低金利を利用したデットファイナンスによって増えたものだ」と続けた。

KfWの財務責任者フランク・チチョウスキ氏によると、10年前の世界金融危機以来、金融システムにおける債務が50─60%程度増え、世界の総生産(GDP)の約230%に相当するようになったことが国際通貨基金(IMF)の推計で示されている。「ここから洪水が押し寄せたとき、対処できる金融システムは世界のどこにもない」とチチョウスキ氏は話した。

AXAのストーター氏は、「問題は、これほど債務が積み上がった状態で、各国中央銀行に利上げなどできるのかということだ。利上げすれば破綻の連鎖が起こるだろう」と語った。

特に大きなリスクは、債券の流動性低下だ。

HSBCの資本市場グローバル共同責任者、アレクシ・チャン氏は規制とコスト上昇によって銀行の債券保有が50%程度減り、流動性の重要な供給源ではなくなったと指摘。

「問題は、深刻なストレスが訪れた場合、これほどまでに流動性が制約された状態がどんなインパクトをもたらすかだ」と述べた。

クレディ・アグリコルCIBの債券資本市場責任者、セバスチャン・ドマニコ氏も、「特定の企業セクターや高利回り市場に何か起きれば、市場が麻痺してしまう」ことを投資家と発行体は理解すべきだと話した。

電子取引の拡大により、問題が起きた時に流動性が枯渇しやすくなり、事態が深刻化するとの懸念も聞かれた。

もっともAXAのストーター氏は、中央銀行による債券買い入れが「永久に」続き、こうしたリスクは顕在化しないかもしれないと指摘。「非常に長い間、超低金利環境が続くだろう」と語った。

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