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米デルタ航空、オミクロン株拡大で第1四半期の赤字予想 先行きは楽観視

[シカゴ 13日 ロイター] - 米デルタ航空が13日に発表した第4・四半期決算(2021年12月まで)は利益が市場予想を上回った。年末年始の旅行需要が堅調だった。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大の影響で1─3月期は赤字を見込むが、早期に持ち直すとの見通しを示した。

米デルタ航空が13日に発表した第4・四半期決算(2021年12月まで)は利益が市場予想を上回った。年末年始の旅行需要が堅調だった。ただ、新型コロナウイルスのオミクロン変異株による影響で第1・四半期(3月まで)は赤字に転落するとの見通しを示した。2020年3月撮影(2022年 ロイター/Elijah Nouvelage)

楽観的な見通しを受け、株価は上昇した。

コロナ感染者の急増により、月間では1月と2月が赤字になり、1─3月期全体で赤字になると見込む。ただ、2月終盤に旅行需要が回復し始めると予想。4─6月、7─9月、10─12月の各期は黒字が確保できるとした。

2022年通年でも「相当の」利益を計上するとの見通しを示した。24年までにコロナ禍前の業績を上回るという目標を堅持した。

国際線予約数は落ち込んでいるが、オミクロン関連の入国規制が解除されれば、欧米間の航空便需要が今春と今夏に強まると見込むた。

エド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は、出張需要が2月半ばまでに回復すると予想した。

第4・四半期の調整後1株利益は0.22ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の0.14ドルを上回り、2四半期連続で黒字を計上した。

第1・四半期の売上高は19年の72─76%の水準に回復する見込み。第1・四半期の輸送能力はパンデミック(世界的大流行)前の83─85%の水準を回復するとした。

また第1・四半期の設備投資は前四半期から約69%増加し16億ドルになるとした。

オミクロン株の世界的な広がりを背景に航空業界では従業員の病欠が増えたほか、暴風雪などの天候要因も加わって年末から欠航が大量に発生した。デルタ航空は2000便以上を欠航にした。ただ、過去1週間は1日当たりの欠航数が20便未満に減少し、運航状況は落ち着いたという。

バスティアンCEOによると、オミクロンが主流になって以降、同社の従業員8000人が新型コロナに感染した。過去1週間で感染者は減っているとした。

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