[コペンハーゲン 28日 ロイター] - デンマーク議会は28日、国防費増額のため祝日を1日廃止する新政権案を可決した。賛成票は179議席中95票だったという。
法案は昨年12月に政府が提出。ウクライナ戦争に伴う国防費拡大の中、2030年までに国防費を北大西洋条約機構(NATO)目標である国内総生産(GDP)の2%とする計画を3年前倒しする方針を決定した。祝日廃止で税収が伸び、増加分の45億デンマーククローネ(6億3900万ドル)の大半が確保できる見込みと説明している。
廃止されるのはキリスト教の復活祭から4番目に当たる金曜日の「大祈祷日」(1686年制定)。労働組合や野党議員、エコノミストらが効果を疑問視しているほか、労組は廃止案に反対して抗議デモを行った。
*カテゴリーを追加して再送します。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」