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デンソー、今期営業益予想は2.6倍 半導体需給「今夏にかけ緩む」

[東京 28日 ロイター] - デンソーは28日、2022年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比2.6倍の4130億円になる見通しと発表した。半導体などの需給不安はあるものの、予防安全製品の拡販や車両電動化の進展で増収増益を見込む。

 4月28日、デンソーは、2022年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比2.6倍の4130億円になる見通しと発表した。写真は都内で2011年8月撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)

IBESのコンセンサス予想によると、アナリスト19人の通期営業利益予想の平均値は4199億円となっている。

今期の売上収益見通しは10.6%増の5兆4600億円、純利益は2.5倍の3170億円。前提となる為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=125円。

市場では好調な決算内容と受け止められ、決算発表直後に株価は5%超高まで上昇。その後、6%超まで上げ幅を拡大している。

<半導体需給逼迫、今夏からの緩和を想定>

松井靖経営役員は同日のオンラインによる決算会見で、半導体の需給逼迫や一部半導体メーカーの火災復旧状況、新型コロナウイルス感染拡大防止のためのロックダウン(都市封鎖)などが不透明要因であり、「販売の下振れリスクがある」と指摘。そうした状況に伴い物流費の高騰、材料費や半導体部品が値上げされる傾向があるため、リスクとして今期の営業利益は900億円、売上高は3%、金額では1800億円―1900億円くらいの下振れを織り込んでいると説明した。

半導体不足の影響は、デンソーとしては「現時点では半導体が切れてしまうという事象は起こっていない」と述べた。ただ、他メーカーで不足して部品が生産できず、サプライチェーンがつながらないと「結局、車1台つくれない」と語り、そうしたリスクを反映したという。

半導体需給逼迫の解消時期については、被災工場の復旧が予定通りに進み、半導体ファウンドリーの生産能力も増強されれば、「(今年の)夏ごろにかけてだんだん需給は緩んでくるのではないか」との見通しを示した。

同時に発表した21年3月期の連結決算は、営業利益が前期比2.5倍の1551億円。コロナ感染拡大の影響で車両販売が大幅に減少、その後回復に転じたものの、半導体や素材不足による売上減もあり、売上収益は4兆9367億円と同4.2%の減少となった。純利益は83.6%増の1250億円だった。

*内容を追加しました。

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