[フランクフルト/ニューヨーク 2日 ロイター] - デンマークのダンスケ銀行DANSKE.COの2000億ユーロ(2200億ドル)規模のマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑を巡り、米司法省がここ数週間、ドイツ銀行DBKGn.DEの関与に関する調査を拡大させているもようだ。4人の関係筋がロイターに明らかにした。
関係筋の1人によると、米司法省は新たに、ダンスケ銀が不審な取引に関連した資金を米国に移すのをドイツ銀が手助けしたかという問題に注目。ドイツ銀の関与が証明されれば、多額の罰金を科せられる可能性がある。
米司法省は、ダンスケ銀の疑惑で約1年前からエストニア検察と連携して調査を進めているが、ドイツのフランクフルト検察当局とも協力し始めたという。
フランクフルト検察当局はすでに、資金洗浄へのドイツ銀の関与の有無を調べるため、同銀行本店への家宅捜索を実施している。
米司法省によるドイツ銀への調査や、フランクフルト検察との協力が報道されるのは、これが初めて。
ダンスケ銀行の広報は、エストニア、デンマーク、フランス、米国各国当局に引き続き協力していると述べた。
米司法省とフランクフルト検察当局は、米国での調査についてコメントを差し控えた。関係筋によると、米の調査は来年終了する予定という。
ドイツ銀の広報は、ここ数年でガバナンスを大幅に改善させたと説明。「繰り返し強調しているが、当局とは良好で建設的なやり取りをしている」と述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」