April 1, 2015 / 1:12 AM / 5 years ago

3月日銀短観、予想下振れ:識者はこうみる

[東京 1日 ロイター] - 日銀が1日発表した3月日銀短観では、大企業製造業の景況感が事前の改善予想に対して横ばいにとどまり、先行きも悪化方向となった。市場関係者のコメントは以下の通り。

 4月1日、日銀が発表した3月全国企業短期経済観測調査(短観)では、大企業非製造業の業況判断DIはプラス19で、2四半期連続で改善した。同製造業はプラス12で横ばいだった。都内で昨年12月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)

<IG証券 マーケット・アナリスト 石川順一氏>

日銀短観は総じて弱い内容だった。日経平均株価が下落し、ドル/円でも円買い圧力が強まっている。内訳では、個人消費の低迷や輸出の回復が緩慢なことが気になる。大企業製造業・業況判断DIの先行きがプラス10と、現況のプラス12から2ポイント低下したことを考えれば、日本企業も海外の景気動向に対する不透明感が徐々に強まっている印象がある。日銀の追加緩和に関する期待も盛り上がってこない中、株式市場では利益確定売りが入ってもおかしくはなく、ドル/円も円安方向には行きづらい。

日銀短観の企業の想定為替レートは保守的になる傾向があり、1ドル=111.81円と実勢より円高になったことはサプライズではないが、海外の景気動向に対する警戒感が強まっているようだ。

<内藤証券 投資調査部長 田部井美彦氏>

大企業製造業の業況判断DIが市場予想を下回ったほか、15年度の設備投資計画(大企業・全産業)がマイナス1.2%となった。設備投資は中小企業ばかりではなく、大企業の方でも弱い数字が出てきており、海外も含めた需要の弱さも出ているとみられる。

日本株は新年度の新規資金流入への期待感に加え、安く始まれば日銀のETF(上場投資信託)買いなども見込まれている。だが、短観の内容は株式市場にはマイナスの影響を及ぼしそうだ。

きょうは中国の製造業PMIも発表されるが、ここのところ中国の経済指標は良好ではないものが相次いでいる。今晩には全米雇用報告(ADP)の公表が予定されており、手控え材料があるなかで、日本国内に加え弱い中国の経済指標が出てくれば、買い板の薄いなか売りが先行する可能性がある。

<みずほ証券・チーフマーケットエコノミスト 上野泰也氏>

3月日銀短観は、景気回復力の弱さを反映した内容。景況感は総じて横ばい圏内。景気について、株式市場を中心とする強気なビューと、ビジネスの実態を直に感じる企業のビューの間にギャップがあり、現在の株価水準に上振れ感があると認識をしている。

円債市場は期初要因や2日の10年債入札前で、大きく買われることはないだろう。株式市場は、海外市場で不安定化しているほか、業績の上方修正期待が強い中で高値で推移してきたため、調整含みの展開を予想している。

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