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ドコモ新料金誤算で業績予想下方修正、KDDIは2ケタ増益へ

[東京 31日 ロイター] - NTTドコモ9437.Tは31日、2015年3月期の連結業績予想を下方修正すると発表した。通話定額制などの新料金プランが予想よりも収益を圧迫、本業のもうけを示す営業利益予想は前年比23.1%減の6300億円と従来予想から1200億円引き下げた。同時に決算を発表したKDDI9433.Tは2期連続の2ケタ営業増益を見込んでおり、ドコモの不振ぶりが目立つ決算となった。

 10月31日、NTTドコモは2015年3月期の連結業績予想を下方修正すると発表した。都内で2013年7月撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)

<新料金プランで誤算>

足元でドコモの足を引っ張っているのは6月に導入した新料金プランだ。月2700円で国内電話がかけ放題となるため、毎月この金額以上に通話料を支払っているユーザーが先行して新料金プランに移行、音声ARPU(契約者1人当たりの平均月間収入)を引き下げたほか、小さいデータ容量コースを選択するユーザーが多かったのも誤算で、この両面が収益を圧迫したもようだ。

新料金プランはARPUを110円引き下げる方向に働いた。加藤薫社長は会見で「利益目標を下方修正することを大変申し訳なく思っている」と陳謝した上で、「先行的に発生する減収影響が大きくなっている」とその理由を語った。

ドコモは当初、新料金プランは年度ベースで前年比200億円の営業増益要因になると見込んでいたが、計画比で1200億円下振れ、一転して前年比1000億円の営業減益要因になるとの見通しを明らかにした。内訳は上期400億円、下期600億円。ただ、足元ではデータ量の大きい上位コースの選択率が向上するなど、回復の兆しも見え始めているとして「10─12月期には底を打ち、来年度には単月ベースで黒字化する」との見通しも示した。

加藤社長は「そもそも新料金プランは中期的にパケット収入を拡大することが狙いの一つだ。その前提となるパケットトラフィックの増加トレンドは確実に進行している」と述べ、先行きに自信を示した。同社によると、2014年4─9月期のパケット総トラフィックは前年比1.5倍に増加した。

<回復に向け中期目標>

こうした厳しい状況を踏まえ、利益回復に向けた中期目標を策定した。2018年3月期に2014年3月期比で4000億円以上のコスト削減を実施するほか、2016年3月期から3年間の設備投資も年6500億円以下に抑える。こうした施策により、2018年3月期の営業利益は、2014年3月期(8191億円)以上の水準を目指す。

<光とのセット割開始>

ドコモは同日、光回線サービス「ドコモ光」を2015年2月から始めると正式に発表した。NTT9432.T東西地域会社が提供する光回線のサービス卸を活用する。新料金プランと組み合わせることで、利用料が安くなる「セット割」も始める予定で、先行するKDDIの牙城に切り込みたい考えだ。

ただソフトバンク9984.Tも同日、セット割のサービス開始を表明しており、どこまで顧客獲得につなげられるかは不透明だ。

<KDDIは順調に推移>

KDDI9433.Tが同日発表した2014年4─9月期連結決算は、営業利益が前年比10.7%増の3847億円となり、上期としては2期連続の2ケタ増益となった。通期予想は据え置いたものの、田中孝司社長は「進ちょく率は順調で、このままいけば通期予想を達成するのではないか。差分が出てくれば、10─12月期が終わった後に例年通り変えることになるだろう」と先行きの業績に自信を示した。

*情報を追加しました

志田義寧

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