January 25, 2018 / 1:52 AM / 4 months ago

アングル:米財務長官発言、「強いドル政策」からの決別か

[ワシントン 24日 ロイター] - ムニューシン米財務長官が24日、ドル安を歓迎する考えを示したことで、外国為替市場ではドルの下げが進んだ。発言を巡っては、伝統的な米国の通貨政策から逸脱するものだと受け止める投資家も存在する。

 1月24日、ムニューシン米財務長官が、ドル安を歓迎する考えを示したことで、外国為替市場ではドルの下げが進んだ。2017年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

ムニューシン氏は「貿易やさまざまな機会について言えば、ドルが弱くなるのは明らかに米国ためになる」と表明。さらに「より長い目で見ると、ドルの強さは米経済の強さと、準備通貨としてドルが一番利用され、これからも利用され続けるという事実を反映する」と付け加えた。

─関連記事:弱いドルは米国にとって良いこと=ムニューシン米財務長官

ムニューシン氏の発言と米国の通貨政策に関するいくつかの側面を以下に記す。

●伝統的政策からの決別か

一部のアナリストは、ムニューシン氏の発言は米国の「強いドル」政策からの決別ではないと主張している。しかし投資家の間には懸念を生み出した。なぜなら数日前には、トランプ政権が外国製の洗濯機と太陽光パネルに高関税を適用すると発表したからだ。

またトランプ政権は、中国に対する一連の通商政策を準備していることを明らかにしており、これが米中間の貿易戦争を引き起こしかねない。

─関連コラム:米財務長官、ドル安容認発言で開いた禁断の扉

●強いドル政策の歴史

米国ではクリントン政権時代にロバート・ルービン氏が財務長官に就任して以来、歴代の長官は強いドルが米国の利益だと繰り返してきた。その後ブッシュ政権がこのフレーズを過剰に使ったため、影響力と信頼性は低下した。それでもオバマ前政権は、金融危機に見舞われた米経済再生に向けて2兆ドルの借り入れを模索した中で、強いドル政策は本物だと世界中の人々を説得することに努めた。

●米国が強いドル政策を採用した理由

強いドル政策は、米政府が通貨安に誘導する為替介入をしないと投資家を安心させる手段とみなされている。

もっとも米連邦準備理事会(FRB)が金融市場で果たす役割が大きくなった点を踏まえると、強いドル政策の重要度は幾分下がっている。通貨政策に関してFRB当局者は、財務省の見解に従ったコメントしか発しない。ただ今や、FRBの証券売買がドル相場を動かす主な要素であり、FRB当局者は為替レートを注視すると話している。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below