May 15, 2018 / 1:06 AM / 7 months ago

コラム:投機筋の米ドル売り越し急低下、新興国通貨の下落で

Jamie McGeever

 5月14日、ヘッジファンドなどの投機筋が、新興国通貨などに対するドルの売り越しを記録的な規模で減らしている。2017年撮影(2018年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ロンドン 14日 ロイター] - ヘッジファンドなどの投機筋が、新興国通貨などに対するドルの売り越しを記録的な規模で減らしている。

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した8日までの週の米先物市場データによると、投機筋による新興国通貨に対するドルの売り越しは、5週連続で減って16億ドル強と、昨年6月以来の低水準となった。5週連続の減少は2014年以来の出来事。

投機筋はまた、スイスフランの売りを6年ぶりの水準まで膨らませている。

新興国市場はここ数週間、ドルと米国債利回りの上昇を背景に大きく売られている。もっとも、米10年物国債利回りは3%の節目に達して以来もみ合いを続けているため、ここ数日はドルの上昇も一服した。それでも新興国通貨に対しては上昇を続けている。

特にアルゼンチンやトルコの市場は強い売り圧力にさらされ、両国の通貨は過去最安値を付けた。

米連邦準備理事会(FRB)は先進国の中で唯一利上げを続けているため、ドルと米資産は、高利回りだがリスクの高い新興国市場の通貨と資産に比べて魅力が増している。

ただ、米10年国債利回りが2014年以来初めて3%を突破して3週間が経つが、利回りはそれ以上上昇していない。この状態が続くようなら、投機筋はドルの売り持ちを減らし続けるか、あるいは3%が限界とみて再び売り持ちを増やすかの選択を迫られそうだ。

新興国通貨と先進国通貨を合わせると、最新週のドルの売り越しは133億1000万ドル(前週は183億2000万ドル)と、2月20日の週以来で最低となった。4月半ばからは半分以下に減っている。

先進国通貨に対する売り持ちの減少は、大部分はスイスフランに起因する。スイスフランの売り越しは2012年以来で最大となっている。また、豪ドルの売り越しも最新週だけで3倍に増えた。

*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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