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今週のドル/円は上値追いに慎重、地政学リスクに警戒感
2017年4月9日 / 23:49 / 7ヶ月後

今週のドル/円は上値追いに慎重、地政学リスクに警戒感

[東京 10日 ロイター] - 今週の外為市場で、ドル/円は上値追いに慎重になりそうだ。米雇用統計や米中首脳会談などのイベントを通過し、おおむね次の手掛かり待ちとなっている。中東や北朝鮮に絡んだ地政学リスクが警戒され、積極的にドルを買い上げていくムードにはなりにくい。

 4月10日、今週の外為市場で、ドル/円は上値追いに慎重になりそうだ。米雇用統計や米中首脳会談などのイベントを通過し、おおむね次の手掛かり待ちとなっている。2016年11月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)

予想レンジはドル/円が109.50―112.00円、ユーロ/ドルが1.0550―1.0650ドル。

<ドルの下値は110円で支えられるか>

7日は米軍がシリアにミサイル攻撃したことでリスク回避ムードが強まった。北朝鮮のミサイル発射や核開発問題などもくすぶっており、地政学リスクが意識されやすい。

心理的節目の110円ちょうどはドル買い興味が観測され、目先のサポートとして意識されているが、シリアや北朝鮮を巡って緊張感が高まれば、同水準を割り込んで下値を模索する展開もあり得る。110円を割り込んだ場合、トランプラリーの半値戻しとなる109.90円付近を維持できるかが焦点になる。

6、7日の日程で行われた米中首脳会談について、市場からはインパクトはなかったとの声が出ている。トランプ氏は経済問題で双方がどのように歩み寄ったかなど詳細には触れず、習主席も概ね前向きなトーンを維持しつつ一般的な発言にとどまった。

<米NY連銀総裁発言に注目>

7日に米労働省が発表した3月の米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が9万8000人増となり、ロイターがまとめた市場予想(18万人増)を大幅に下回った。一方、失業率は2007年5月以来、約10年ぶりの低水準となる4.5%に低下した。

NFPの増加は市場予想を下回ったものの、失業率が労働市場の引き締まり継続を示し、平均賃金も予想通りだった。市場では「それほど悪くはない」(外為アナリスト)との声が聞かれた。

米国の利上げ動向を巡っては、7日のダドリー米ニューヨーク連銀総裁の発言が注目されている。総裁は、米連邦準備理事会(FRB)が保有するバランスシートの縮小計画が利上げサイクルの大幅な遅れにはつながらないとの認識を示した。金融政策手段としてはあくまでも金利が先で、バランスシートの「段階的な」縮小ではないとも述べた。

市場からは「米国の利上げペースの鈍化に対する懸念が後退した。ドルのサポート要因になりそうだ」(同)との声が出ていた。

*見出しを修正しました。

為替マーケットチーム

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