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午後3時のドル110円前半、米長期金利持ち直しでドル小幅上昇

[東京 22日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点(110.30/34円)に比べてややドル高/円安の110.47円付近で推移している。前日に約4カ月ぶりの低水準となった米10年債利回りが1.49%台まで持ち直したことから、ドル買いが進行。ただ、ドル上昇の勢いは強まらず110.40円付近でもみあう展開が続いた。

6月22日、 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点(110.30/34円)に比べてややドル高/円安の110.47円付近で推移している。写真は米ドル紙幣。2009年11月撮影(2021年 ロイター/Rick Wilking)

米10年債利回りは現在、1.49%台で推移。市場からは「前週末から米債市場でイールドカーブのフラット化が目立っていたが、足元では米長期金利が持ち直し、マーケットの緊張感も和らいだようだ」(三井住友DSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト、市川雅浩氏)との声が出ていた。

前日に900円以上下落した日経平均は、きょうは大幅に反発し、リスクセンチメントが改善。クロス円では昨日まで円高基調が強まっていたが、きょうの取引では資源国通貨や欧州通貨を中心に円安方向に振れた。

現在、ユーロ/円は131.43円付近、英ポンド/円は153.60円付近、豪ドル/円は82.97円付近で、いずれも昨日から上昇。

ソニーフィナンシャルHDのアナリスト、森本淳太郎氏は「ここ数日はリスクオフの円買いでクロス円は円高が進行していたが、センチメントが改善したことで再び円安基調に向かうのではないか」と話した。

また、日本時間の今晩には米国でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が下院委員会で証言を行う予定で、マーケットの関心が集まっている。通常であれば連邦公開市場委員会(FOMC)後の発言はさほど材料視されないが、今回はFOMC後にマーケットが混乱したため、パウエル議長がどのような発言をするか、注目される。

三井住友DSアセットマネジメントの市川氏は「パウエル議長はテーパリング(量的緩和の段階的縮小)について引き続き慎重な姿勢を示すと思われるが、発言を受けた米国市場の動向を注視したい」と話した。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 110.47/49 1.1890/94 131.37/41

午前9時現在 110.36/38 1.1909/13 131.46/50

NY午後5時 110.30/34 1.1915/19 131.46/50

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