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来週のドル/円は自律反発の余地も、ドル安トレンドは覆らず

[東京 6日 ロイター] - 来週の外為市場でドル/円は、連休中の急落で蓄積された短期筋の円買いポジションが巻き戻され、自律反発する余地がありそうだ。ただ、こうした反発がドル安の基本トレンドを覆す可能性は低いと見られている。

 5月6日、来週の外為市場でドル/円は、連休中の急落で蓄積された短期筋の円買いポジションが巻き戻され、自律反発する余地がありそうだ。写真は都内で4月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

予想レンジはドル/円が106.50―110.00円、ユーロ/ドルが1.1250―1.1550ドル。

きょう海外時間に発表される4月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が前月比で21万人程度増加すると見込まれているが、米大手金融機関では24―25万人増の予想も出ている。

比較的大幅な増加となれば、ドル/円のショートカバーが加速して、ドルの上昇が勢いづく蓋然性が高まる。

JPモルガン・チェース銀のチーフFX/EMストラテジスト棚瀬順哉氏は、大型連休中に際立ったドル/円の下落と3月末から4月初めのドル/円の下落は似通っていると指摘。

「円高に対して日本の通貨当局が打つ手がないとの観測、リスクオフを背景とした円の強さ、リスクオフにも関わらずドルが弱かったこと」が共通項だという。

さらに、今回の円高では「円をめぐるファンダメンタルズに大きな変化がなかったにも関わらず、短期筋の円ロングが過去最大を更新している可能性がある」と同氏は予想する。

これらの円ロングの巻き戻しが加速すれば、ドルは前回同様に下げ幅の7割程度を回復し、110円付近まで短期的に反発する可能性があるという。

みずほ証券チーフFXストラテジストの鈴木健吾氏も「ドルが、いったんは自律反発で108円台まで戻る可能性が高い」と言う。

鈴木氏は、ドルは1月末から2月初めに121円台だったが、5月3日には105円半ばをつけており、年間の値幅を既に達成している感があると指摘。108円台で時間を稼げるか否かが今後の展開の鍵になるとみている。  

目下、ドル/円の日足転換線が108.75円、20日移動平均線が108.85円、基準線が109.10円水準にあり、これらをしっかりと上抜ければ流れが変わる、と同氏は予想する。

ただ、ドルの中長期トレンドについては、米景気減速や米国のドル安志向に鑑みて、依然下向きとの見方が為替市場では大勢を占める。

米財務省は4月29日、半年ごとに議会に提出する外国為替報告書を公表し、不公正な為替政策の可能性がある3つの基準のうち2つに抵触するとして、日本、中国、韓国、台湾、ドイツの5カ国・地域を新たに設けた監視リストに載せた。

為替マーケットチーム

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