[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の105円後半。ほぼ半年ぶり高値となる106円台をつける場面もあったが、アジア株安もあって円が堅調だった。
ドルは午前の取引で一時106.22円まで上昇。昨年9月11日以来、ほぼ半年ぶりの高値を更新した。しかし、仲値公示後は国内勢の売りや戻り売りが活発化、クロス円でも円高が進行したことで、105円後半へ押し戻された。
市場では、個人の持ち高が円買い超となったことが関心を集めた。みずほ銀行の集計によると、1月の個人の外国為替証拠金取引の主要通貨合計持ち高は、店頭と取引所合わせて826億円の外貨の売り越し、円の買い越しとなった。
個人の持ち高が差し引きで円買い超に転じるのは、19年2月以来ほぼ2年ぶり。「足元の円安を受け、短期勝負を狙う個人が円買い姿勢を強めている」(トレイダーズ証券市場部長の井口善雄氏)という。
為替マーケットチーム
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」