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麻生財務相が訓示、デフレ脱却へ「新たな試みを」

 [東京 27日 ロイター] 麻生太郎副総理兼財務・金融・デフレ脱却円高対策担当相は27日午前、財務省の職員向けあいさつで、国内景気は「資産デフレーションによる不況」にあるとして、デフレ脱却に向けた「新たな試みを」と訴えた。

 財務相は、バブル崩壊後に株価や地価が大きく下落する中で「売上高を伸ばして不況を(乗り切ろう)と図った多くの会社で資金繰りが追い付かず、倒産した。借金のなかったトヨタ7203.Tは世界のトヨタにのし上がった。デフレによる差は極めて大きかった」と回顧。日銀も「貨幣の値打ちを上げるのが最大の義務だから、インフレには極めて敏感だったが、デフレになれば貨幣の値打ちは上がる。デフレに対する反応は鈍かった」と苦言を呈した。

 同時に、財務省に対しても「デフレに対する経験がないのだから、やむを得ないが、『俺たちは間違いじゃなかった』という発想だけはやめよう。これは明らかにデフレ。デフレ対策を真剣にやらないと」と訴えた。

 財務相は、世界的にも「数々のインフレの不況はあったが、デフレの不況はない」とした上で、「日本は今回、世界で最初にデフレ(脱却)の経験をやる。他国が(今後)陥る確率が高いと思われるデフレに、日本が最初に(脱却に)成功したと言われるものを作りあげねばならない」と強調。

 最近の円安や株高にも「単なる目先の話。安定したものになっていかないと」として、今年度補正予算や来年度予算編成を通じて「デフレ不況脱却に舵を切ったと思ってもらわない限り、消費税を上げることすら極めて難しい状況になりかねない。全力を挙げたい」と述べた。

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